5年契約の期間工と無期限雇用のルール
最終更新日 2021年3月16日
監修・著者 元期間工で働いてた人 中山 健一
期間工とは?
多くの方にとって安定した収入は魅力的なものです。しかし、安定した生活が確保されている正社員への道は、簡単なものではありません。そこで、短期間でがっちり稼げる期間工、つまり、期間限定従業員が注目されています。
期間工は、期間が決められており、企業側と直接労働契約を結びます。期間工は製造業一般的にみられる雇用形態のひとつです。人が必要な時に短期間で人を増やす、という需要を満たすために、期間工が応えることで企業は成り立っています。主に自動車メーカーや自動車の部品工場などで期間工を採用しています。部品の取り付けや自動車を実際に組み立てること、塗装を行うことなどさまざまな業務があります。仕事内容は基本的に難しくないので、未経験者でも応募することが可能です。しかし、体力を必要とする仕事と言えます。
5年契約の期間工とは?
2013年4月に労働契約法が改正され、有期雇用契約が5年以上経過した人は無期雇用に転換することが可能な権利が与えられるようになりました。今までは期間工の場合、3年以上の契約はできない仕組みとなっていました。つまり、最長3年までしか契約できないので、3年が経過した段階で解除、解雇となります。この期間工の3年契約という雇用形態は、法律で決められているものです。
そのため、契約を延長し期間工として続けて働きたくても、働くことはできないので、新しい仕事を探さなければいけません。もしくは、企業側から正社員採用の話があるならば、正社員として昇格することができます。ただし、期間工として雇用されていた待遇とは異なります。しかし、労働契約法が改正され、このルールは2018年4月から実施されます。今後、期間工5年契約がどのように適用されていくのか注目されています。
無期限雇用のルールとは?
無期限雇用ルール、つまり、5年ルールについては、今現在さまざまな意見が繰り広げられています。たとえば労働契約が有期契約から無期契約になったとしても、そのまま正社員になれるわけではない、という意見があります。
有期契約は期間が満了した時に解雇になりますが、無期契約は期間がないので突然契約が切られることはありません。しかし、実際に期間工として労働契約を結ぶ際には、契約更新が5年以内となっており、それにサインを求められている労働者も少なくないようです。そのため、無期限雇用は実現するのか?それとも、5年で契約を切られてしまうのか?とセンシティブな問題として扱われています。
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監修・著者 元期間工で働いてた人 中山 健一
期間工として、5社で12年間、働いてきました。これまで経験してきたことを交えて、期間従業員の仕事について解説しています。